こんにちは。
南西フランス、オキシタニー地方の首府トゥルーズ近郊のマルトル・トロザンヌの陶器制作は、18世紀初頭、ピレネー山脈のふもと、ガロンヌ川のほとりので始まりました。
陶器を作るのに適した粘土堆積物が豊富にありました。
最初の職人はフランスの陶器の中心地である、リュネヴィル、ムーラン、特にヌヴェールから来ました。
1739年に画家のジョゼフ・ドゥロンドルによって絵付けされたひげ剃り皿が、国立セーブル陶磁器美術館に所蔵されています。
1748年にピエール・ルコントによって設立された工場を、1755年から 1759年の間にリュネヴィル(マリー・アントワネット御用達)からやって来た陶芸家のルクレールが引き継ぎ、マルトル・トロザンヌの陶器に貴族の文字を与えました。
ポショワー(ステンシル)で装飾されたタイルの生産で最もよく知られています。
18 世紀には約10の陶器窯が登録されていたそうですが、近代化の波には乗れず、1790年には2つのアトリエしか残っていなかったそうです。
でもノウハウは保存することができ、現在もいくつかのアトリエで陶器制作が続けられているそうです。
こちらのサインは20世紀初頭のリベとボナシエ親子の工房の物のようです。
18世紀の伝統的な製造方法を伝承しているそうです。
ぽってりとした厚手の陶器に、白い釉薬、ブルーのカマイユ(同色の濃淡)で、マルトル・トロザンヌ窯の代表的なモチーフのエロン(アオサギ)やイビス(トキ)が描かれています。
リュスティック(田舎風)のお皿ですが、洗練された技術がうかがえます。
今回たまたま魚用のお皿と、大皿が入荷しました。
こちらはプラ・ア・ポワソン、魚用の細長い楕円形の大皿です。
レリーフに沿って描かれたラインが特徴的です。
高台だあり、穴が4ヶ所空いていますので、壁などに飾ることもできます。
とてもきれいな状態です。
長さ 58cm 幅 24cm 高さ 5cm 重量 1900g
価格は商品代9600円、フランスからの送料9300円になります。