




















こんにちは。
シャンティイ窯は18世紀、1725年ルイ・アンリ・ド・ブルボン、コンデ公によって設立さました。製作はサン・クルー窯から引き抜かれたシケール・シローに委任。骨粉を混ぜ低温で焼成するポーセレン・タンドル(軟質磁器)の「青い小枝」と呼ばれる装飾や、多色使いの花模様なども製作されました。デコレーターのジャン・アントワーヌ・フライスは日本の柿右衛門スタイルの装飾も製作。クロード・ウンベール・ゲランはミョウバンを加えることで真っ白な軟質磁器の製作に成功します。
1740年コンデ公の死を機に、ド・フリュビーがシャンティイの最高職人を引き抜いてヴァンセンヌ窯を創立。
シャンティイ窯のライバル、王立のセーヴル窯は多色使いと金の使用を禁止します。
1751年新ディレクターのド・マリヴェーはブルーのカマイユー(同色の濃淡)の装飾を採用。
1768年、リモージュ 近郊でカオリンが発見され、セーヴルが独占し、フランスで初めて硬質の磁器が製作されますが、1802年までシャンティイでは軟質の磁器が製作されました。
1792年、その後モントロー 窯も買収、フランスの陶器の発展に大きく貢献したイギリス人、クリストフ・ポッターが上質な陶器、磁器、グレ(石器)の製作を目的にシャンティイ窯を買収しました。この工場はその後シャンティイ市長に受け継がれ、1870年まで製作が続けられたそうです。
こちらは刻印もスタンプもないのですが、以前にご紹介しましたシャンティイ窯のモチーフと同じですので、シャンティイ窯製で間違いないと思います。
19世紀後半のお品だと思います。
真っ白な陶器地にルージュのプリントで、野の花ばなや昆虫と一緒に、パニエや麦わら帽子などが描かれています。19世紀のお品ですが、モチーフや雰囲気がどこか貴族的で、ロココなスタイルのお皿です。
こちらはソーシエールです。
取っ手の部分にはアカンサスの、受け皿の両端には渦巻きのレリーフがあります。
お料理やお菓子のソースに、ベリーやナッツ類を盛って、または花器としても、お好きにお使いください。
側面に一ヶ所黒いインクのしみがあります。
全体的に経年による変色があります。
長さ 26cm 幅 14cm 高さ 11cm 重量 600g
価格は商品代6700円、フランスからの送料4200円込みになります。