こんにちは。
フランス、プロヴァンス地方のムスティエ・サント・マリーでは、
クレリシー一家がイタリアから16世紀、1550年頃に陶芸家として窯を構えたそうです。ピエール・クレリシーとその息子が共同経営者になり、1715年まではムスティエただひとつの窯だったそうです。
この時代は高温の窯で、主にカマイユ(単色、主にブルーの濃淡)の絵付けで、主な装飾は、イタリアのルネッサンスにインスパイアされた狩猟場面、ルイ15世の室内装飾家ジャン・ベラン風装飾、オーナメントで縁取られた紋章、の3種類だったそうで、50から60cmの大皿にレースの様な繊細な装飾が特徴だそうです。
その後は主に2つの時代に分けられるそうで、18世紀、1737年からオレリスとロジエーがポリクローム(多色使い)とグロテスク装飾(おかしな人物像や架空の動物、怖いマスクなど)を取り入れたそうです。
この頃には実用的なお皿を制作しました。
フーケとペロカンは共同経営者として1783年クレリシーを買収し、低温の技術をムスティエに持ち込み、最重要な陶芸窯のひとつになったそうです。
その他フェロー工房、フェラ工房などが有名だったようですが、1830年ころからじょじょに工房が閉鎖されていき、フーケが19世紀半ばに閉鎖されると、20世紀にムスティエの陶器が再建されるまでその活動は途絶えてしまっていたそうです。
こちらは3枚のうち1枚のみ熱気球柄に XVIII decor moutier france(18世紀 ムスティエ装飾)とサインがあります。
情報は見つけられなかったのですが、ムスティエだけでなく、19世紀、20世紀のいろんな陶器窯が18世紀のムスティエ窯に影響を受け、その装飾を使用しています。
のではっきりとわかりませんが、こちらは20世紀後半のムスティエではないかと思います。
ムスティエらしい花リムと、高台のない真っ白な釉薬のお皿に、18世紀のムスティエから継承されたであろう、
1、18世紀に世界初飛行に成功したモンゴルフィエ兄弟の熱気球柄
2、ムスティエならではのフェニックス柄
3、ベルジェール(羊飼い)の女性とビーグル犬柄
*追記 2022年5月24日 1、熱気球柄ソールドアウトです。
などが、イエロー、グリーン、ブルーなどの色合いでハンド・ペイントされたクラシックで可愛らしい印象のお皿です。
普段使いのお食事に、そのままでインテリアに、お好きにお使い頂けます。
3点入荷致しました。
ご注文の際に絵柄の番号をご指定下さい。
絵柄にところどころかすれたヶ所があります。それ以外はきれいな状態です。
直径 24cm 高さ 2、5cm 重量 450g
価格は1点商品代4600円、フランスからの送料4600円込みになります。