














こんにちは。19世紀のものと思われます、磁器(ポーセレン)製のすり鉢とすりこ木が入荷致しました。
すりこぎには GDVと刻印が入っています。
GDVはジロー・デメ・エ・ヴィノレという1877年、ロワール地方のブリュエール・アリシャンに創業された陶器、磁器を制作する窯だったようです。芸術的な壺などの作品も制作していたようですが、詳しい歴史はわかりませんでしたが、医療用に制作されたもののようです
すり鉢にはBXと書かれています。 ノルマンディー地方にありましたバイユー窯の磁器のようです。
バイユーでは1810年くらいから、近郊の町ピルーで発見されたカオランを使って、セーヴルで磁器の制作を学んだヨアヒム・ラングロワによって、ベネディクト会修道院跡で磁器の制作が始められたそうです。1820年ころから日本の伊万里や中国の陶器にインスピレーションを受けた作品を制作していたそうです。その一方で研究所や薬局用の製品も制作していたそうです。1944年にはパリ、シャンゼリゼの展覧会で銀賞受賞。ヨアヒム亡き後はその家族や、1850年には装飾家のゴス家、1978年には陶芸家のモーレン家に引き継がれ、リモージュやポーセレン・ド・パリなどの競合の前にじょじょに芸術的な作品から離れ、家庭用品や工業用品などの生産に移っていったようです。1952年にその歴史を閉じたそうです。
真っ白で、重厚な磁器製で貫禄があります。もちろんごまやナッツ、ハーブなどをすったり、つぶしたり、お料理用にもお使い頂けると思います。
モルティエ 直径 17cm くちばし込み幅18cm 高さ10cm
ピロン 長さ 12cm 幅3cm
総重量 約800g
くちばし部分にカケがあります。経年なりの使用した痕があります。アンティークならではの味わい、アンティークにご理解のある方にお勧め致します。
価格はフランスからの送料約6350円込みの価格になります。